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盲目王子と悪魔 その1



その国は緑に包まれ、花は舞い、目の前には永久の平和がただ広がっているはずでした。

その国の王様は名君でした。
王様は国を愛し、民を愛し、家族を愛しました。
特にすくすくとお育ちになる王子様は目に入れてもいたくないほどのかわいがりようでした。
王子様が無邪気に走り回っていらっしゃるのをご覧になるのと、王様はなによりも心が休まるのです。

そんな平和に満ちたお城を壊すことは簡単でした。
王様はたった数人の家来に殺されてしまったのです。

王子様は、家来たちが王様の薄暗い寝室に入っていくのを見ました。
王様が血を噴いて苦しみもがく様も見ました。

王子様はご自分の目の前で起こった出来事の意味がわかりませんでした。
ただただ恐ろしく、泣き叫ぶことしかできませんでした。

王様の血で真っ赤に染まった家来たちは、小さな王子様を見つけて、こう言うのです。
「王子はどうしようか。殺すべきか」
「殺すべきだろう。殺さなければ、大人になって、復讐される」
「そうだ。子供というものは、すぐでかくなる。やがて剣をたずさえて、我々を殺しに来るだろう」
「そうだ。あの目を見ろ。父親の仇をとろうとする復讐の目だ」
「しかし、王子まで殺すのはいかがなものか。あんな小さな王子を殺せば、国民も他の家来も我々に反感を持つだろう」
「それは困る。どうするべきか」

一人の家来が言いました。
「自分にいい考えがある」

その家来は小さな王子様にしとしと近づくと、手に持った長い剣を構えて、
「こうすればいいんだ」と、王子様の目を切り裂いたのです。

「これで王子は我々を見つけることはできない。剣をたずさえて我々に復讐しに来ることもない」

家来たちはやっと安心することができました。

王子様はただただ痛みと永遠の暗闇の中、泣き叫んでいらっしゃることしかできませんでした。

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